八丈島ひとり旅2
40分の山道をてくてく歩いてたどりついたのは、
島寿司の人気店。
その名も・・・
いい汗をかいて、ビールが飲みたい気分。
金曜日の早い時間帯だからか、割と空いている。
島寿司と、生ビール。
うまいに決まってる。
(勢い余って写真撮る前に下半分食べちゃった)
いい感じに熟した、島でとれたネタ。
キツネ(ハガツオ)の海苔巻き、キンメダイ、バチマグロ・・・
中でも気に入ったのはバショウイカ(アオリイカ)。
甘くてまったりとした噛みごたえがあって、うまーい。
あと、トビウオのすり身と、島でとれた岩のりが入ったお汁がおいしい。
海苔がしっかりしていて、味もしっかりしていて、おいしくて2杯も食べた。
ちょうど島欲とともにウニ欲も高まっていたところだったので
ウニを追加注文してフィニッシュ。
ウニといえばシュノーケリングで棘が白いウニをみたんですーという話をしたら大将とウニトークで盛り上がる。
ずっと後ろ向いて黙々と新聞読んでた地元のおじさんも振り返って「あのウニは甘くておいしいんだよ、身がトロトロしてるから寿司には向かないんだけど」なんて教えてくれる。
ガンガゼも食べれるらしい。剥くのが大変だけど。
大将「お嬢さんこのガイドブックあげる、うちも載ってんだけど」
お客さん「お、かわいい女の子にしかあげないんだよ」
私「わーい、ありがとうございますー」
などなどひとしきり大将と他のお客さんとお話をして、
かわいいお嬢さん扱いされてウキウキ気分になったところに呼んでいたタクシーが来たので、
ごちそうさまでしたーとお会計して帰路へ。
タクシーの運転手さんは若い女性だった。
最近島に移住してきて、タクシーはじめたのもついこのあいだという。
田舎はいいですよねー。人が少なくて居心地がよくて。
私、虫がダメなんで虫だけなければ最高。
ははは、そういえばさっきすごく大きいカタツムリ見ましたよ!
ヤダー
なんて話をしている間に ホテル到着。
玄関口に入るときにキノコの話をする。
お姉さんもまだ光るところを見たことがないらしい。
通りすがりにヤシの木をみてみると・・・・
ん!?
「あ!!!光ってたかも!!!一緒に見に行きましょうよ!」
「一旦車寄でメーター止めて、バックしましょうか」
ロータリーをぐるっとまわって玄関口に戻る。
車を降りてヤシの木の近くまで見に行ってみると・・・・
めっちゃ光っとるやんけ!!!!
想像した以上に明るく光るキノコ。感動。
見れないと思ってたのに、こんな近くに生えてくれているなんて・・・
ラッキーすぎる!!!
「やっぱり光ってる!すごい!わー!」
運転席に座ってるお姉さんを手招きして誘う。
「おねえさんも見てみて!!!」
お姉さん、降りてきて見る。そして一言。
「うわぁ、・・・・なんか虫みたい」
リアクション薄っ!!笑
むしろちょっと嫌悪感出てる!
なんかテンション高めに誘っちゃってスミマセン・・・
そそくさと運転席へもどるお姉さんになんとも言えない気持ちで
ありがとうございましたーと別れを告げる。
気を取り直してひとりキノコ観察会開始。
下からのアングル。(興奮してるしシャッタースピード遅いしで何回撮ってもブレた)
すげー、ほんとにキノコが光ってるよー
なんのために、どうやって光るんだろう・・・
傘のところをちょっと触ってみたら、
ねとってした。
ひとしきり観察して写真を撮って、興奮冷めやらぬままロビーに戻る。
ロビーでひとり、新聞を読んでたおばちゃんに、
「光るキノコ、見ました!?」と聞く。
見てませんけど、と言うおばちゃんを
「今そこに生えてたんです!見に行きませんか?」と懲りずに誘う。
おばちゃん、はぁ、と半信半疑な感じながらも、ホテルのスリッパを履いて一緒に外にでる。
車寄を抜けてずんずん先に進んでいると、後ろで
どこまでいくんですかーと不安げ。
ほら、そのヤシの木に、と見せる。
と、おばちゃん、
「・・・・えっどこ・・・え!?すごい、ほんとだ、キノコだ、すごい光ってる!!」
一転、少女のようなテンションに。
「貴重なものを見せてもらった!ありがとうございます!!お父さんにも見せてあげよう!」とロビーへ戻る。
フロントのお兄さんにも伝えたら
「お、運がいいですねぇ。光るキノコの寿命は3日なんですよ。1日目が一番光るんです」と教えてくれた。
わー、見れて嬉しいなぁ。
おばちゃん、自室に入っていきながら「お父さん、光るキノコみたよ!!」と声をかけている。
今度は喜んでもらえてよかった。
部屋に戻ったあと、大浴場へ。
それがまた、誰もいない、貸し切り状態。
鼻歌歌い放題。
湯船であったまりながら、ほくほく気分で、
今日はほんとラッキーな1日だなぁ、と浸る。
1日で島メーター振り切れるくらい、チャージできた。
やっぱり、島は、いいなぁ。