八丈島ひとり旅1
コンクリートジャングルの中では、「島欲」がどんどん溜まる。
連日深夜帰りの締め切り週を超えて、
あー、そろそろ島をチャージせねば。
さっと行けて、南国感のある島。よし、八丈島いこ。
ということで、先週急遽決めて、いつものノープランで、八丈島なう。
ここ最近ひとり旅ってほとんど無かったからちょっとドキドキ。
ーー(こっから愚痴が長いので読みたくないときはワープ)ーー
前日の夜中、よく見たら旅行代理店から航空チケットの予約完了メールが来てないことに気づく。その前のメールは予約受付メールで、予約完了メールに記載のURLからクレジット決済を21日までに行ってくださいと書いてある。でもその完了メールが来てない。
こんなにドキワクしてるのに航空券取れてなかったらどうしよう。
眠れぬ夜を過ごし、営業開始時刻10時ちょうどに電話。
メールが届いてない旨を伝えると、第一声が「なんで今まで連絡しなかったんですか?もう24日ですけど」で、萎える。聞くと、21日を過ぎたので航空券は自動キャンセルされてるらしい。確かに、完了メール届かなかったら連絡くださいとは書いてあったよ?でもすでに届いてる予約完了メールと同じアドレスだし携帯宛なので迷惑メールに振り分けられてる可能性等極めて低い。なのに向こうは非を認めようともしない。そらメール使ってたらシステム障害やらメールサーバの障害やらで届かないこともあるでしょう、でもそのシステム使って商売してるのあんたやで!?自動キャンセルされる旨なんて予約受付メールに書いてなかったやん?わてのドキワクどうしてくれはるん?と大阪の営業所向けに大阪弁で詰りたかったが、そんな能力はなくただ「分かりました、次からは使わないようにします」とだけ伝えたらガチャ切りされる。
そのあとANAの公式ページから予約したらそっちの方が手数料かからないだけ安いことが判明。席も空いてるし、で速攻予約。初めからこっちで予約しとくべきだった…
というか格安航空券を謳っておきながら正規料金と同じで手数料上乗せって、それでそのしょぼい客対応って、どんな商売してんねん!!!!!
次回からはちゃんと正規料金確認してから旅行会社探そう、と学んだのであった。
ーー(ワープ先)ーー
そんなしょっぱい朝を駆け抜けて、羽田から八丈島へ。
ANAの機内誌が結構好きでいつも割と念入りに読む。
今月は魚のサワラについての紀行文が乗ってて、うまそーと思っていたら、
隣のおっさんサラリーマン二人組もちょうどその記事を見ている。
おっさんA「おー、サワラか、うまいよなぁ」
おっさんB「うまいっすよねぇ。でもあれです。僕、サワラ見るといつも鈴木紗理奈さんが思い浮かぶっす」
おっさんA「・・・確かにちょっと似てんな」
サワラの写真二度見した。確かにちょっと。
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降り立った八丈島は東京よりすこーしだけあったかくて湿り気がある空気。
うわぁ〜島に来た〜とテンションが上がった。
先週から逐一チェックしてた天気予報は、滞在中ずっと曇り時々雨。
唯一予定をあらかじめ決めてたシュノーケリングは、上陸後すぐ。
ガイドのお兄さんが空港まで迎えに来てくれた。
天気は曇り。まだ雨は降ってない。チャンス!
ウェットスーツに着替えて海まで行くと、少し晴れ間も出てきた。チャーンス!
フィンをつけて、海中散策。
雨はまだ沢山は降ってないので、海水の透明度は高く、先まで見渡せる。
しかもちょうど潮が引いている時間帯で、綺麗なサンゴ礁の色合いが明るく見える。
めくるめくお魚の世界。
みるみる体内の島メーターがチャージされていく。
シュノーケルくわえながら鼻歌。
でっかいボラに始まり、
いろんな種類のチョウチョウウオや
カラフルなベラ、大きいハリセンボン、エイ、
イソギンチャクから見え隠れするクマノミ、
青が綺麗なルリスズメダイ、
細長いダツの群れ…
うぉーー、嬉しい。
魚が苔を食べるときの「ザッザッ」という小さな音が聞こえてくる。嬉しい。
はぁ〜楽しいな〜と浸っていると、
お兄さん「向こうに大きいカメがいる」
見ると、
デカっ!!!!!!
体長130センチくらいありそうな、大人のアオウミガメ。
小さな魚に体の掃除をしてもらいながら、
ぽけ〜と海中に漂っている。
じーっとして見惚れていたら、こっちを向いて、目が合う。
かわいい顔。
同じぽけーっとしてるやつに同族意識が湧いたのか、
こっちにゆっくり近づいてきて、今にも手が届きそうな距離に。
わぁ〜♡と嬉しくなって、いつも猫にするみたいに手を出しておいでおいで〜
としたら、スーッとどこかに行ってしまった。猫か君は、猫なのか。
大満足でシュノーケリングを終える。
狙ってたウミウシは見れなかったけど、それはまた次回のお楽しみということで。
シャワーを浴びて車に乗ったところで、空が暗くなってくる。少ししたら、ザーザーぶりに。おー、すごいタイミング。日頃の行いが良いのでしょう。
ラッキーは続く。
ガイドのお兄さんにホテルまで送ってもらっている道中、光るキノコの話に。
私「光るキノコっていうのが見たかったんですけど、今時期じゃないんですね・・・」
お兄さん「そうだねー、7月からは観察会とかやってるんだけどねぇ・・・」
私「見たかったなぁ」
お兄さん「たまーに家の周りにも生えてることがあるけどねぇ、今年はまだかなぁ。ヤシの木の上のところのもしゃもしゃしてるところが湿ってて生えやすいらしくて、そこから生えるんだよ」
私「そうなんですねー」
ホテル入り口から車寄せに入る途中
お兄さん「ほら、こういうヤシの木に・・・あれ?」
私「今ちいさい白いの、ありましたよね」
お兄さん「バックして見てみよう」
私「やっぱキノコだ」
お兄さん「うん、こういう白いキノコ。光るのは。夜になってみないとわからないけどね」
私「わ〜!暗くなったら見てみますね!ただの白いキノコかもしれないけど!笑」
ありがとうございましたーとお兄さんと別れて、
チェックインし、ホテルの部屋へ。
部屋は広いツインルーム。
なんと角部屋のオーシャンビュー!!!
わぁー、ラッキー!!
観光協会のお姉さん任せで、特に指定したわけじゃないのに、ツイてるなぁー。
開放感があって海がずーっと見れて、寝そべりながらも潮風を感じられて・・・
幸せすぎる・・・
ちょっとお部屋で休憩して夜ご飯のお店を調べる。
郷土料理に島寿司というのがあって、おいしそう。
人気のお店まで歩いて40分くらいかかるけど、まだ明るいので歩いていこう。
ホテルを出るときにさっきの白キノコをパチリ。
光りますように。
お寿司屋さんへの道すがら、島の中の小さな自然を楽しむ。
鮮やかでみずみずしい色と光と触感で、島を感じる。
フラフラ写真を撮ったり鼻歌歌ったりしながら、
あっという間に
ちょっと変な名前のお寿司屋さんは、もうすぐそこ。
ーつづくー